大学院紹介

看護学研究科(Graduate Course)

高齢者は、老化に加えて複合的な健康問題を抱えているため、原因疾患の完治および治癒は難しく、“慢性疾患”として認知症を含む複数の疾患と共に日常生活をおくっていることが多いです。そして、加齢に伴いそれら複数の“慢性疾患”を自分なりに整えることが難しくなり、介護を必要とする心身機能の悪化に移行すると、そこから回復しきれないという現状があります。
このような現状をふまえ、老人看護学領域では、「慢性疾患を抱えた高齢者の急性増悪や、高齢者が疾患に罹患した際の急性期~慢性期への移行期に対する看護」、「認知症の看護」に対し、質の高い看護を提供できる能力の修得を目指し、高度実践看護コース(CNSコース)と研究コースを開講しています。
そして、高齢者が自分の人生を安寧に暮らすことを支援できる看護実践看護研究を探求していきます。

<博士前期課程(修士課程):老人看護学>

老人高度実践看護コース

高齢者の加齢過程を生物学的、心理・社会学的側面からとらえると共に、高齢者の心身機能を整える看護実践の開発に運用できる理論、健康評価やアセスメント能力を身につけ、多職種との協働でリーダーシップを発揮できる、高度な実践能力を修得していきます。
尚、本コースは、老人看護専門看護師教育課程(38単位)の認定を受けています。

老人看護学研究コース

看護学の近接領域も含め、高齢者の心身機能を整える看護実践に有用な諸理論について広く知識を獲得すると共に、高齢者が直面している健康問題や倫理的課題を追求し、それらを老人看護の研究・教育に結び付ける能力を修得していきます。

過去の修士論文テーマ

<博士後期課程(博士課程):老人看護学>
現代社会の生活環境の中で生じる人間の反応とそれに対する看護の専門的介入について、看護現象と看護理論を基盤に開発していく研究分野です。“老人看護の専門性を表現できる看護モデルや理論の構築”を目指し、より発展的な研究に取り組んでいきます。

過去の博士論文テーマ

  • 公立大学法人兵庫県立大学
  • 兵庫県立大学看護学部
  • 地域ケア開発研究所
  • けやき会